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2014年8月2日土曜日

縄目飾り彫り盆

直径φ 305 mmのオーク材 飾り彫り盆です。
先日ご紹介した盆とは違う 飾り彫りをほどこしております。






挽き跡と木目の存在感。重みも 厚みも ずしっとしている。
目方的なワケ以外に、なにか なぜか 持った人のお腹に響くような 盆。
縁の飾り彫りは 密度と連続性を持たせましたので  縄目のような意匠となっております。


たしか、この飾り彫りをしている時、作業場に居合わせたのですが
ガガッ ガガッと 一刀一刀 彫り込む夫の手先を思わず 凝視してしまいました。

フォームを決めて  ろくろ(旋盤)で 木を削るリズミカルで手品のような作業。
顔を 器に近づけ 力をやわらかく込めて 漆を施す(塗る)作業
腰をかがめ 土間に近い高さで 地道に 磨き出す作業

私は一切 手伝っていないので 普段 あまりじっくり観察していません。
作業場って、神聖な場所な気がするので。(って言い訳?)
いろんな作業すこしずつ 垣間見て、目撃してる感じ。

この、"彫刻刀で彫り込む作業"は、連続性を絶たれ
 まさに 
一刀一刀。
ずずず。
直接、器に思いを馳せている姿でした。