居 七 十 七 ( い な と な ) は 兵 庫 県 丹 波 篠 山 市 の 山 と 田 ん ぼ に 囲 ま れ た 地 に て 営 む 漆 器 や 日 用 品 な ど の お 店 で す

2011年10月2日日曜日

篠山に たどりついた事

今日、お越し頂いたお客様のうち、
篠山への移住予定や 移住希望の方が多く、
みなさん 居七十七が立地しているような、
のどかな 山の手で探しておられて、
そんなお話しをいろいろしました。

振り返ってみると、篠山に来て4年目。
いろいろあったから長く感じるなあ〜
ちょっとずつ 根がはえてきたかも。
何か無い限り、ずっと篠山で暮らすと思います。

篠山に来たプロセスを尋ねていただいたので
久しぶりに、ほんとうに久方ぶりに
この数年を振り返って
4年前の写真を見たりしました。

ブログでもお話ししていますが、
夫婦2人とも、大工であったり設計であったり、
ずっと空間作りや住宅作りにたずさわってきました。
いろんなところで、いろいろ建てたり内装してきました。
もちろん、自分の家も新築でいずれ 建築したいです。
経験させていただいたおかげで
建物は自らの手で作れるようになりました。
ただ、いろいろ携わってきて
環境というかロケーションを作るのは なかなかできる事ではないと
思いました。
開拓者は山をけずり田畑をつくり、
村や町として開墾していったのでしょうが
そこまで力及べないと、、。

好みの地に出会えたら、ひとまず地に自分達が適するか
お試しで賃貸で住もうと思い
当初 夫は大阪へ通勤していたので
ギリギリ通勤圏内で、自分たちの好きなロケーション求め
それで篠山にたどりついた訳です。
条件は山をしょってる(背負っている)所。
それで
4年前は、今田町という篠山の南端に、家を見つけ移住してきました。
30年前に開発された山の中の住宅地。
開発も途中でストップしたそうで、
住宅より雑木林が多くて森の中で暮らしている感じでした。

郊外で育ち、都会で学び遊び、都会で どっぷり働き
青年期に ひととおり都会というモノを吸収できたので
のどかな地で、自分のペースを作った生活をする事が
容易に始められたかもしれません。
コンビニはなくても、畑にネギがうわっていれば
つっかけ履いて すぐ薬味の材料にネギを摘みに行ける
移住当初ぼんやり思ったのを覚えています。
あとはインターネットなどネット環境が当たり前になった
昨今の恵まれた環境の恩恵は かなり大きいです。

そもそも なんで そんなに やたら山や森のそばに住みたがるのかと言うと
ずっと潜在的に思っていたから 自分で掘り起こすのも難しいですが
多分シンプルな動機で、、。
地に足ついた、暮らしの原点的な事を感じたかったからだと思います。
家が建つ場所について。どういう地が住まいとって自然派生的か。
その事で、暮らしに必要・不必要な事を 再認識して
住宅作りについていろいろ考えたいなあと。
思っていたのですが!
考えてるか?なんとなく、になってる?
いやはやー ぼんやりしてました〜。

その後、夫の工房を広く取れる物件を求め、
この地に今年、越してきました。
農業の村は初めてです。
農家ならではの近隣の方の生活スタイルが
今は新鮮で面白く、地域の共同性を教えてもらったり
楽しんでいます。
そんな感じの、4年目。

私たちみたいなのは
根無し草が 土を決めて根を下ろし 地の方に受け入れていただくという
カタチですが
代々の土地を守ってずっと住んでおられたり、地にUターンしてこられる方達を
とても尊敬しています。


そうそう
篠山暮らし案内所という所がまとめた
田舎暮らしの十ケ条が、移住心得的な事を
軽快にあらわしていて、面白いです。